腰の負担を軽減するロボット: DPDがパワースーツの長期間試験を開始

  • 重い荷物の持ち上げ支援を行うバックパックロボットCray X”
  • マルシュ・デポでの2ヶ月間のテスト初期の好成果を記録
  • アプリケーションの注力エリア:コンテナやセミトレーラーからの小包の荷降ろし
インテリジェント・パワースーツ”Cray X”は、バックパックのように背中で体に装着。持ち上げ作業の際には、背中をまっすぐに保つと同時に、体への重量を肩や太ももに振り向けることができる。

20211110日、アシャッフェンブルク – DPDで発送される小包は、最大で31.5Kgにもなります。これは、配達員や小包仕分け作業の作業員にとって、かなりの身体的努力を要することになります。ソーティング・センターの小包は、ほとんどの工程でオートメーションのシステムを通過しますが、手作業でローリーから降ろされます。German Bionicのパワースーツは、このエリアを救います。同社製品は重いものを持ち上げる際に、最大30Kgの腰の負担を軽減するインテリジェントな電子モーター駆動のパワースーツです。カールスルーエ近郊のマルシュにあるDPDの小包センターで実施され2ヵ月間のテストでは、作業員たちがこの装置を試用、このロボットが日常業務の実用的なサポートを提供することを確認できており、テストの延長が決定しました。

パワースーツは、その設計によって体のさまざまな部分の圧力を和らげることができるサポート機器です。German BionicのCray Xは、ハイキング用のバックパックのように装着者の腰に装着します。内蔵されたセンサーによって瞬時にキャリブレーションを行い、すぐに使用できます。Cray Xは大きく分けて2つ作用します。1つは、装着者の背中を常に真っ直ぐに保ちます。同時に、小包を受け取るときには、背筋が伸びるようにサポートします。インテリジェントなソフトウェアで制御された2つのモーターが、肩から上に向かって持ち上げ、その力は主に太もも周辺に伝わります。これにより、荷物を持ち上げるたびに、最大約30キロの腰の痛みが軽減されます。

マルシュのデポは、特にその顧客構造により理想的なテスト環境です。この地域のある大手荷主は、年間86万個以上のコピー用紙の小包をここから発送しています。これらの小包は、1つあたり約26Kgの重さがあります。2ヶ月間のパイロットテストでは、2台のCray Xが試用されました。DPDドイツのCOOであるBjörn Scheel氏は、”マルシュの倉庫は、特に身体的に厳しい条件でCray Xをテストするのに理想的でした”と述べています。

重い荷物の荷降ろし活躍

現場のスタッフは、すでにこのパワースーツに感銘を受けているようです。特に、スワップボディやセミトレーラーから荷物を降ろす作業では、管理しやすい範囲での移動を行う作業時にCray Xが最適なサポートをしてくれる、という意見がありました。”Cray Xは体にぴったりとフィットし、太ももにもつながっているため、ある程度動きが制限されてしまいます。しかし、荷物を降ろすときには、従業員は常に一か所に留まって行います。そのため、Cray Xは特にここに適しています。長距離を移動しなければならない職場にはあまり適していません」とシェールは言います。

全般的に成功した初回実施の後、次のステップとして長期的なテストが実施されます。DPDは、デュイスブルク、ロイポルツグリュン、マルシュの各拠点に合計7台のCray Xを配備します。DPDとGerman Bionicは、長期使用による測定可能なアドバンテージ、パワースーツが特に役立つ条件、DPDの他の拠点での活用の是非などを集中的にテストする予定です。さらに、両パートナーは、DPDでのパワースーツの勝代う分野をさらに広げるために、ハードウェアおよびソフトウェアの最適化を目指して協力していきます。

 

DPDについて
DPDドイツは、ヨーロッパ最大の国際宅配便ネットワークであるDPDグループの一員です。DPDはドイツ国内に79のデポと7,000の小包ピックアップ拠点を有しています。9,500人の従業員と11,000人のドライバーが、お客様のために日々活動しています。ドイツの小包市場でNo.2の同社は、毎年4億個以上の小包を輸送しており、カーボン・ニュートラルな輸送オペレーションをお客様に追加費用なしで提供しています。DPDは、持続可能な小包輸送のための様々な取り組みを行っており、特に都市の中心部においては、小包輸送を地域レベルで環境に優しく、エミッション・フリーなものにしています。

DPDは、革新的な技術、地域に根ざした知識、専属のカスタマーケアを通じて、荷主と購入者の双方に可能な最高の体験を提供しています。業界をリードするDPDのPredictサービスは、配達物のリアルタイムな追跡、1時間の配達枠、小包のリダイレクトのためのさまざまなオプションなど、お客様と配達物を密接にするための新たな基準を打ち立てています。こうしたイノベーションが評価され、DPDドイツはDigital Transformation AwardやUX Design Awardなどの賞を受賞しました。

DPDドイツはDPDグループの一員として、世界中の58,000以上のピックアップ・ポイントにアクセスがあり、世界230の国と地域に配送しています。DPDグループの97,000人の配達員が協力、毎日750万個以上の小包を配達しています。DPDの唯一の株主は、Le Groupe La Posteの完全子会社であるGeoPostです。GeoPost社は、2020年の1年間で110億ユーロの売上を計上しています。

German Bionicについて
アウグスブルク、ベルリン、東京に拠点を置くGerman Bionicは、欧州で初めてスマート・パワースーツを開発・製造したメーカーです。パワースーツは、装着者の動きをサポート・増幅することで、人間の知性と機械のパワーを組み合わせたヒューマン・マシン・システムです。

German BionicのCray Xは、世界初のコネクテッド・パワースーツです。スマートファクトリーに接続、自己学習による持ち上げ動作を強化し、誤った姿勢を防止することで、人間と機械をつなぐインテリジェントなリンクとなります。これにより、装着者の健康を守り、事故のリスクを低減、作業プロセスを定量的に改善するといった能力を裏付けるデータを提供します。

人をインダストリー4.0の焦点を当てるこの革新的な技術が評価され、German BionicとCray Xは、Bavarian and German Entrepreneur Awards、Land of Ideas及びAutomatica Awardなど数多くの賞を受賞し、ハノーファー・メッセでは名誉あるHermes Awardにもノミネートされました。